いざ貯金をしようと計画したものの、計画通りに貯金が進まないことはありませんか?
計画的に貯金するには、給与などの収入から一定の金額又は割合を「天引き」し、残ったお金を生活費にする方法が有効です。
この方法が有効であることは行動経済学で説明ができます。
行動経済学とは、私たちが感情に左右され合理的に行動しないことに着目し、人間の行動を心理学的に観察した事実を取り入れた経済学です。
貯金をしたいと思っているのに、なぜできないのか。これは行動経済学の「現在バイアス」と呼ばれる未来の利益よりも、目先の利益を追求してしまう心理傾向のことです。
現在バイアスとは
こんな経験ありませんか?
- ダイエットしたいのに、目の前にケーキがあると食べてしまう
- 貯金をしようと思っているのに、欲しいものをつい買ってしまった
- 勉強したいことがあるのに、テレビやスマホを見てしまう
このように先延ばしを生むのが現在バイアスです。
毎月の収入から余ったお金を貯金するような生活では残そうと思っている分まで使いたくなる誘惑に絶えずさらされます。使ってしまっても、また来月頑張れば大丈夫と先延ばしし、どんどん目標から遠ざかってしまうことになります。
現在バイアスに打ち勝つには
現在バイアスに打ち勝つには目の前の欲求が目に入らないようにすることです。
給与が振り込まれた時に別の口座に貯金用としてお金を移す。これだけで移した方の口座のお金は何となく手をつけにくくなります。
まとめ
計画的にお金を貯めるには、給与口座から天引きして、別の口座に移す方法が有効です。
先延ばしは衝動ですので、完全になくすことはできませんが、認識した上で対策をたてることによって打ち勝つことは可能です。