株式投資は元本保証の金融商品ではないため、
損失が生じるリスクがあります。
その一方でリターンを得ることもできます。
リスクを負いリターンを得ると言えばギャンブルを彷彿する人もいると思います。
では、株式投資とはギャンブルなのでしょうか?
ギャンブルとは
ギャンブルは競馬やパチンコ・カジノにしても運営団体(=胴元)が必ずいます。
運営団体は利益のために、参加者から集めたお金をまず差し引いて、残りを当選者に分配しています。参加者の損益をすべて足すとマイナスになります。
このようにマイナスサムゲームであり、参加者の中には勝つ人もいれば、負ける人もいます。しかし、胴元の取り分でリターンが減るため、参加者側は損をする可能性の方が高くなります。
ギャンブルを楽しんでやる分には問題ないですが、理論上、長く続けるほど負けに収束していくので、お金が欲しいという目的でギャンブルに身を投じるのはおすすめできません。
株式投資とは
株式投資は、株式購入によって企業に自分の資産を投じることで、企業成長や企業が生み出す利益の一部を受け取る行為です。投資先の企業は集めたお金を事業に投じ、その企業活動を通じて利益を生み出していくことになります。
うまく利益が出れば、投資家は配当を得たり、値上がり益を享受することができます。もちろんうまく行かない場合は、投資家も応分の損失を負担しますが、誰かを打ち負かして勝ちを得るわけではないので、他者が影響しないことが特徴です。
このように誰も損しない、皆が得するのがプラスサムゲームであり、参加者側が得をする可能性が高くなります。
投機とは
株とよく比較されるものでFXがあります。
価格が安い時に購入し、ある程度値上がりしたら売却して、その価格差を収益とする方法です。資産を投じる先の成長性に着目せず、短期的な値動きに注目して取引を行います。
これを投機といいます。ギャンブルとは異なり胴元がいないため、参加者の収益をすべて足すとゼロになります。
このようにゼロサムゲームであり、儲かる人がいれば同じだけ損をする人がいるということです。
ここで注意する点があります。
プラスサムゲームの株式投資ですが、短期的な値動きに注目して価格差を収益とすると、企業成長や企業が生み出す利益の恩恵を受けづらくなります。
そのため、投機の意味合いが強くなります。
企業が成長するには、新しい事業や商品を生み出していく必要があり、数年単位の時間がかかります。
おのずと投資の期間は中長期が適当ということになります。
まとめ
ギャンブルは参加者側は損をする可能性の方が高く、長く続けるほど負けに収束していく。
株式投資は株式市場が成長し続ければ、参加者全員が利益を得ることができ、長く続けてこそ勝てる可能性が高まる。
つまり株式投資はギャンブルではありません。